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TradingViewでトレイリングストップを行う方法

TradingViewでトレイリングストップを行う方法
次の図は、ドル円日足チャートになります。
赤丸で囲んだポイントが買いサイン、青丸で囲んだポイントが売りサインです。

パラボリック の見方|最も有効な使い方

パラボリック は、SAR(Stop And Reverse Point)※1 TradingViewでトレイリングストップを行う方法
という2本の線を描き、売買のタイミングを判断していきます。
TradingViewでトレイリングストップを行う方法


パラボリック の計算式は、以下のようになります。

AF:加速因数といい、新値更新ごとの加速率、初期値からの増加分を表します。
加速因数は、0.02を使用することが推奨されています。
これは、 パラボリック の考案者であるJ・ウェルズ・ワイルダーの経験則から、
0.02が妥当とされています。ちなみに上限値は、0.2となっており、
このAFの数値が大きいほど値動きに近づきますが、その分ダマシが多くなります。
逆に、数値を小さくするとSARの線が緩やかになり、
ダマシは少なくなりますが、売買サインの出現するタイミングが遅くなります。

EP:上げ相場では、そのトレンドの最高値、下げ相場では、
そのトレンドの最安値となり、あるトレンドでの最大値のことです。

上記の式によって、当日のSARを求め、その値を繋げた線が パラボリック となります。

パラボリック の特徴

パラボリック は、前述したようにトレンド追随型のテクニカル分析であると同時に、
ドテン(途転)のシステムとも言われます。
ドテンとは、保有しているポジションを手仕舞い、すぐに逆のポジションを持つ売買システムのことです。

例えば、今まで買いポジションだったのが、あるタイミングで買いポジションを手仕舞い、
すぐに売りポジションをとります。これを、ドテン売りといいます。
逆に、今まで売りポジションを持ちっていながら、あるタイミングで売りポジションを手仕舞い、
すぐに買いポジションをとります。これを、ドテン買いといいます。

売買サインの見つけ方

・買いサイン

・売りサイン

次の図は、ドル円日足チャートになります。
赤丸で囲んだポイントが買いサイン、青丸で囲んだポイントが売りサインです。


パラボリック はドテンシステムと言われていますので、
このチャート上でドテンシステムによる売買をしてみると
最初の赤①のポイントで買いポジションを取ったとき、
青①のポイントに来たときに買いポジションを手仕舞い、
すぐに売りポジションを取ります。

そして、赤②のポイントに来たとき、今度は売りポジションを手仕舞い
すぐに買いポジションを取ります。
売買サインのポイントにくるたび、今あるポジションを手仕舞い、
すぐに逆のポジションを取る売買をドテンといいます。
パラボリック は、このドテンシステムの売買をするのに役立つテクニカル分析です。

実践での注意点

パラボリック 実践で使用する場合には、いくつか注意点があります。
トレンドの転換点を計ることができる優れたテクニカル指標ではありますが、
デメリットがあるのも事実です。
ここでは、 パラボリック を使用する際の注意点について解説します。

他のテクニカル指標と組み合わせる

パラボリック は値動きが小さいとき、
つまりトレンドが発生していないレンジ相場では、
売買サインが遅れて出現したり、売買サインが頻繁に出現したりします。
値動きが小さいと、 パラボリック による売買サインとは
逆方向に価格が動く可能性が高くなります。

そのため、 パラボリック のみを使って売買の判断を行うことは
避けるべきであり、その他のテクニカル指標と組み合わせて
売買の判断をしていくことが重要になります。

往復ビンタ

買いポジションと売りポジションの両方で損失を出すことを
「往復ビンタ」といいます。
例えば、買いポジションを取っているときに、価格が下がったため損切りをし、
売りポジションをすぐに取ったとします。
しかし、価格はそこから上昇を始めたため、また損切りを行うことになります。

最初の買いポジションを持ち続けていれば利益を出せたのですが、
損切りをしてドテン売りを行ったがために、損失を拡大させてしまったのです。
ドテンシステムを使った売買には、
この往復ビンタにより損失を拡大させてしまうリスクがあります。
もちろん、ドテン売買がうまくいけば、
利益を増やすことも可能ですが、実際には難しいものなのです。

パラボリック の最も有効な使い方

パラボリック を売買サインとして扱うことは、ドテン売買になります。
しかし、ドテン売買は注意点として挙げたように、
買いと売りの両方で損失を出す、「往復ビンタ」に合う可能性があり、
ドテン売買で安定した利益を上げることは、一般投資家には難しいものです。
そこで今回は、ドテン売買ではない、 パラボリック の使い方をご紹介します。

トレイリングストップとして パラボリック を使う

ドテンシステムは4-1項で解説しましたように、
値動きが小さいレンジ相場では有効活用できません。
そこで、現在は「トレイリングストップ」※2
として パラボリック を使用することが多くなりました。

※2 トレイリングストップ
はじめに買いポジションを取ったときに設定したロスカットラインを、
価格の上昇に合わせて切り上げていくことです。
例えば、1,000円で買ったときに900円で設定したロスカットラインを、
価格が1,100円に上昇したら1,000円に引き上げます。
そして価格がさらに1,200円まで上昇したら、
ロスカットラインも1,100円まで引き上げていきます。

このように価格の上昇に合わせて、
ロスカットラインを調整していくことを
トレイリングストップと言います。


基本的なトレイリングストップの考え方では、
価格が横ばいになったとき、または下落しているときにロスカットラインは動かしません。
また、通常のトレイリングストップのデメリットとして、
価格の上昇幅に合わせてロスカットラインを引き上げるため、
一時的な押し目でロスカットラインに引っかかってしまうということがあります。


しかし、 パラボリック を使ったトレイリングストップには、
通常のトレイリングストップの考え方とは違う点があります。
以下に TradingViewでトレイリングストップを行う方法 パラボリック によるトレイリングストップの特徴をまとめてみました。

◇価格上昇時 TradingViewでトレイリングストップを行う方法
・価格の上昇に応じて、ロスカットラインも引き上げる
・ただし、上昇幅は価格の上昇分と同じではない
・価格が加速を付けて一気に上昇する時は、価格と間隔をあけて上昇する
・価格の上昇が緩やかになったら、価格との間隔を詰めながら上昇する

価格が一気に上昇したときに、ロスカットラインの上昇幅を小さくする理由は、
一時的な押し目が発生してもロスカットラインに引っかかることを防ぐためです。
また、価格の上昇が緩やかになったときに、ロスカットラインを価格に近付けるのは
トレンドが転換したときに、早めにロスカットができるようにするためです。

◇価格横ばい時 TradingViewでトレイリングストップを行う方法
・横ばいのときも、ロスカットラインは次第に上昇していく

◇価格下降時
・価格が下げ出しても、ロスカットラインは次第に上昇していく

価格が横ばい、下降したときでもロスカットラインを引き上げる理由は、
トレンドが転換し、価格が下がり始めたときに、
早めにロスカットラインに引っかけることで、損失をなるべく小さくすることができます。

パラボリック とは、
ドテン売買のサインとして使われるテクニカル指標と最初に紹介しましたが、
ドテン売買は値動きの小さいレンジ相場では有効活用ができません。

そこで今回は、
パラボリック をトレイリングストップとして使う方法を紹介しました。
価格の上昇幅に合わせてロスカットラインを引き上げる、
通常のトレイリングストップと違い、
一時的な押し目が出現してもロスカットラインに触れず、
尚且つトレンドが転換したときは、早めに損切りができるように
ロスカットラインを引き上げることができるという特徴があります。

パラボリック がどのような特徴を持ったテクニカル指標であり、
ドテン売買としてではなく、
トレイリングストップとして使うことのメリットを理解していただき、
トレイリングストップとして パラボリック を使ってみてください。

僕が運営している投資の学校とは、2008年に「世界水準の投資教育と最高の学びを提供する」というビジョンの元、
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