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会計用語50キーワード|一般的に活用される用語集まとめ!
一般的な取引ルール 皆さんは、会計についてどの程度知識をお持ちでしょうか?会計のど素人でも知っておくべき最低限の知識はきちんと押さえておきましょう。今回は会計50選キーワードについてまとめてみました。是非覚えておきましょう。
[目次] ■1)あ行~さ行の言葉 ■2)た行~は行の言葉 ■3)ま行~わ行の言葉
■1)あ行~さ行の言葉
■1.預り金勘定・預け金 一般的な取引ルール (あずかりきんかんじょう・あずけきん) 役員、従業員などに給料の支払をする場合にその一部を何かの目的で預かる時に使用する負債の勘定。
■2.後入先出法(あといれさきだしほう) 棚卸資産の払出単価の計算方法のひとつで、後に買い入れた商品から先に払い出したものとして払出単価を決定し、これにもとづいて払出価額を算定する方法。
■3.委託販売(いたくはんばい) 委託者が受託者に商品の販売を委託する販売形態。
■4. 受取手形勘定(うけとりてがたかんじょう) 流動資産-商品売買取引において、決済の方法として手形を受け取った場合に使用する勘定科目。
■5. 受取利息・支払利息(うけとりりそく・しはらいりそく) 営業外収益-預貯金、公社債、貸付金等のような金銭の運用により受け取る収益。
■6. 売上勘定(うりあげかんじょう) 収益-三分法による商品販売を記入する勘定の一つ。
■7. 売上原価(うりあげげんか) 販売商品の仕入原価等。
■8. 売掛金(うりかけきん) 商品の売上に伴う代金の決済が売上時点より後に行われる場合を、信用販売または掛販売といい、その際に生ずる未収入金。
■9. 営業外収益(えいぎょうがいしゅうえき) 主として、金融上の取引から生ずる収益と費用。
■10. 営業外損益(えいぎょうがいそんえき) 営業外費用、営業外収益の総称。
■11. 営業年度(えいぎょうねんど) 営業上の収支、損益の決算をするための年度。期間は1年以内だが期日は自由に定められる。
■12. 買掛金(かいかけきん) 商品の仕入れに伴う代金の決済が仕入れ時点より遅れて行われる場合を、信用買入れまたは掛買といい、その際に生ずる未支出金(債務)。
■13. 金融取引(きんゆうとりひき) 信用取引のうち、金銭の貸借による債権、債務の生ずる取引。
■14. 決算(けっさん) 会計期間の期末に、帳簿を締め切り、経営成績と財政状態を明らかにするための処理を行う作業。
■15. 原価計算(げんかけいさん) 工業経営においては、材料を仕入れ、自社で製品に加工して販売する。この製品を製造するためにかかった費用(原価)を計算すること。
■16. 小口現金(こぐちげんきん) 通信費、消耗品費、交通費など少額の支払いに備えて、若干の現金を用度係と呼ばれる支払担当者に前渡ししておき、用度係が必要に応じてその支払いをする。この用度係に渡される現金。
■17. 債権(さいけん) 取引により発生した売掛金、貸付金などの金銭を請求する事が出来る権利
■18. 債務(さいむ) 取引により発生した買掛金、借入金などの金銭を支払わなければならない義務。 基本的には、現金、預金、売掛金、商品、備品、貸付金、建物など企業の所有する財貨および権利で金銭的価値を有するもの。
■19. 試算表(しさんひょう) 一事業年度のすべての資産、負債、資本、収益および費用の計算結果の妥当性を検証するために作成するもの。
■20. 総勘定元帳(そうかんじょうもとちょう) 取引の記入に必要な勘定が開設された帳簿を元帳。
■21. 損益計算書(そんえきけいさんしょ) 企業の一定期間における収益と費用とを記載し、企業の経営成績を表したもので、その差額としての利益を表示する表。
■2)た行~は行の言葉
■22. 貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう) 企業の一定時点の資産・負債・資本を記載し、企業の財政状態を表したもの。
■23. 耐用年数(たいようねんすう) 固定資産の経済的に使用可能な期間。
■24. 中間配当(ちゅうかんはいとう) 1年決算の会社が事業年度の中間に、取締役会の決定によって、株主に分配する金銭配当のこと。
■25. 長期借入金(ちょうきかりいれきん) 社債と並んで固定負債に属するものであり、その中心的な負債。
■26. 帳簿(ちょうぼ) 簿記における記録・計算の不可欠の用具。
■27. 積立金(つみたてきん) 処分済み利益剰余金。
■28. 手形(てがた) 手形振出人 (支払人) が手形名宛人 (受取人) に対して、一定期日に一定金額を支払うことを約束する約束手形と、手形振出人が手形名宛人 (支払人) に対して、一定期日に一定金額を手形受取人に支払うことを委託した為替手形のこと。
■29. 当座借越(とうざかりこし) 当座預金残高以上に小切手を振り出した場合のその借越分。
■30. 当座預金(とうざよきん) 企業では、各種の支払いに現金通貨を用いる代わりに小切手を使用することが多い。この小切手を振り出すための預金。
■31. 内部利益(ないぶりえき) 本支店間または支店相互間など会社内部で売買された商品に含まれる利益。
■32. 暖簾(のれん) 他企業の買収、合併に当たって、受け入れた純資産よりも多額の対価を支払ったり、株式を発行して交付したとき、その差額を資産として計上したもの。
■33. 配当(はいとう) 株式会社が、株主総会の決定によって、株主に利益金を分配すること
■34. バランスシート 貸借対照表。略号はB/S
■35. 費用(ひよう) 資産の一方的な減少、資本が減少することになるもの。
■36. 費用勘定(ひようかんじょう) 費用に属する勘定。
■37. 評価減(ひょうかげん) 商品については、期末の時価が取得原価または製作価額より著しく下落し、かつ、当該資産の時価が取得原価または製作価額まで回復する見込みのない場合には、取得原価または製作価額を必ず時価まで切り下げなければならない。このように貸借対照表価額を時価まで下げることを「評価減」という。
■38. 複式簿記(ふくしきぼき) 簿記上の取引を原因と結果に分け、収支の記録だけでなく損益の計算までを行えるように工夫された簿記。
■39. 負債(ふさい) 務や未払費用、前受収益の経過勘定項目、および引当金などの貸借対照表負債の部に属する項目のこと。
■40. 不渡手形(ふわたりてがた) 手形の所持者が手形の支払期日に取引銀行を通じて支払人の指定した銀行に手形代金の請求をしたところ、その支払いを拒絶された手形。
■41. 法人税(ほうじんぜい) 株式会社などの法人の利益(所得)に対して、国が課税する税金。
■3)ま行~わ行の言葉
■42. 前受金(まえうけきん) 受注工事や、受注品に対する代金の前受け分。
■43. 未払金(みばらいきん) 一般的な取引ルール 商品以外の物品を購入し、代金を後日支払う約束をした場合に生じる債務。
■44. 約束手形(やくそくてがた) 振出人が記載された金額を期日通りに支払う約束をした手形。
■45. 有価証券(ゆうかしょうけん) 株式会社が発行する株式や、国・地方公共団体が発行する国債・地方債。
■46. 利益準備金(りえきじゅんびきん) 商法の規定により資本の4分の1に達するまで積み立てられる法定準備金のこと。
■47. 利益準備金(りえきじゅんびきん) 商法の規定により資本の4分の1に達するまで積み立てられる法定準備金のこと。
■48. 利益処分(りえきしょぶん) 株主が集まる株主総会で、その会社が獲得した利益をどう使うかを決定すること。
【図説付き】位牌の書き方を宗派別に徹底解説!戒名入れの値段も紹介
お位牌とは、故人様の霊魂が宿る依代(よりしろ)であり、故人様を象徴するものとされるお仏具です。ご供養の際に手を合わせる対象である「礼拝仏具(らいはいぶつぐ)」の一つで、各宗派のお仏像(ご本尊)やお掛軸(脇仏)と並ぶ、非常に重要なものです。
お位牌は、仏様の世界(あの世)における新しい名前である「戒名」を記してお祀りする形が基本です。遺族は、故人様がお浄土の世界に行けることを祈り、お位牌に対して日々のお参り(ご供養)を行います。
位牌の種類
お位牌は、用途別に「白木位牌(しらきいはい)」・「本位牌(ほんいはい)」・「繰出位牌(くりだしいはい)」の3種類に大きく分けることができます。
■白木位牌(内位牌・野位牌)
ご臨終後すぐに用意し、枕飾り(まくらかざり)および葬儀で用いられる白木製の板位牌のことで、故人様の魂が宿る仮の依代です。葬儀後は、四十九日の期間中にご自宅の後飾り祭壇でお祀りする形が基本です。
表裏に故人様の戒名や俗名などの基本情報が記されています。
仮の位牌のため、四十九日法要までに「本位牌」へ作り替えて、白木位牌自体はお寺にご供養(お引き取り)いただく必要があります。
■本位牌(板位牌)
四十九日法要以降にご自宅のお仏壇でお祀りするお位牌のことで、正式な魂の依り代です。
一般的に、「位牌」と言うとこの本位牌を指し、漆や金箔粉を使用した黒塗りの漆位牌、木目調の唐木位牌の2種類が基本です。 近年は、リビングにもなじむモダンなデザインの位牌も増えています。
故人様1名に対して1柱(ちゅう)を作成する形が基本ですが、中には夫婦連名で作られる場合もあります。
■繰出位牌
古くなったお位牌や、たくさんあるご先祖様のお位牌をまとめてお祀りするためのお位牌です。
上のふたを外すと中に複数枚の札板が入っており、故人様1名に対して1枚を作成する形が基本です。
「本位牌」に作り替えが必要な理由
仏教において、亡くなってすぐの故人様の魂は白木位牌を仮の依代(よりしろ)とし、死後の行き先が決まる四十九日を境に本位牌へと魂が移るとされています。
上記の理由により、最終的に正式な依代となる「本位牌」へと作り替える必要があります。
作り替えの流れは、仏事店などに依頼して本位牌を作成した後、四十九日法要に白木位牌と本位牌を持参して「魂入れ」と呼ばれるお経上げをしていただく形が基本です。
※本位牌を作っただけでは作り替えたことにはなりませんので、ご注意ください。
■お位牌の魂入れにかかるお布施相場は?
お寺に「魂入れ」の儀式を依頼する際は、「お布施」と呼ばれるお礼代を包んでお渡しする必要があります。
お位牌の魂入れは基本的に四十九日法要と一緒に行われるため、それぞれの費用は分けず、 3~5万円程度 一般的な取引ルール を目安に1つのお布施を渡す場合が一般的です。
もし、四十九日法要とは関係なく魂入れを単独で依頼する場合には、 1万円~3万円程度 が相場とされています。
【注意】浄土真宗は、基本的にお位牌は使用しない
他の宗派では、人の魂は死後お位牌に宿り、仏様の弟子として新しく「法名」と呼ばれる名前を授かることで、仏様のもとで修行を積みながら極楽浄土を目指すとされています。
一方の浄土真宗では、亡くなられた方の魂は、阿弥陀様の功徳(くどく)によりすぐに成仏して仏様になる(お浄土に導かれる)という教えがあります。よって、お位牌に魂を宿して日々のご供養をする必要性がないため、基本的に浄土真宗ではお位牌は不要と考えられています。
その代わり、浄土真宗では「過去帳」と呼ばれる帳面に故人様の法名やご命日などを記し、家系図のような意味合いのものとしてお仏壇にお祀りする形が基本です。そのほか、「法名軸(ほうみょうじく)」と呼ばれる掛軸に法名を記してお仏壇にお祀りする場合もございます。
■本位牌の選び方に基準はある?
お位牌には様々なデザインがありますが、基本的には選び方に決まりはありませんので、故人様の生前のイメージに合わせてお選びいただく形をおすすめします。その他にも、既にご先祖様の位牌がある場合にはデザインを合わせて統一感を持たせたり、お仏壇と雰囲気に合わせたりなどの形で選ばれても問題ございません。
【図説あり】位牌の書き方とは?レイアウト一覧
位牌の作り替えについて理解したところで、次は、実際に位牌の作成を依頼するに当たり、位牌の基本構成やレイアウトなど、位牌の書き方を図説付きで詳しく解説いたします。
一名様分の基本的な書き方だけでなく、無宗教(戒名なし)で作る場合や、夫婦連名で作る場合などついても触れています。
位牌を構成する5つの基本要素・基本ルール
位牌に入れる文字にはルールがあり、基本的には【梵字・戒名・没年月日・俗名・没年齢】の5つが位牌を構成する基本要素となります。
白木位牌に書かれている内容をそのまま書き写す形が基本ですが、本位牌には入れない文字など細かいルールもあります。地域やお寺によっても異なるため、悩んだ際は戒名を授けていただいたお寺に確認されると安心です。
1.梵字(冠文字)
お位牌における「梵字(ぼんじ)」とは、各宗派のご本尊(信仰の対象)や菩薩を表す文字を指します。
以下は一般的な梵字の例ですが、地域の慣習やお寺の考えによっては入れない場合があったり、書体にも決まりがあったりする場合(日蓮宗の「妙法」はヒゲ文字と呼ばれる書体で書くなど)もあります。
2.戒名(法名)
「戒名(かいみょう)」とは、仏様の世界(あの世)における故人様の新しいお名前のことを指します。※浄土真宗では「法名(ほうみょう)」と呼ばれます。
仏教の教えを守りながら極楽浄土を目指して修行するための仏弟子の名前としてつけられます。
位牌に書かれているお名前全体を戒名と呼ばれる傾向にありますが、本来の戒名は2文字のみで、「院号」や「位号」などの様々な要素が組み合わさって最終的に1つの名前(6~11文字程度)になっています。
本来は、仏教の教えを学び、戒律を守ることを約束した証として生前に与えられる名前を意味していましたが、現在では亡くなられた後に菩提寺から授けられる形が一般的です。
■位牌には入れない場合もある「置き字」とは?
お位牌の文字の中には、白木位牌には記載があっても本位牌には入れない「置き字」と呼ばれる文字が存在します。
位牌の置字は、戒名の末尾についている「之霊位」の文字を指します。これは、四十九日までの期間中、白木位牌がご先祖様の魂そのもの(依代)であることを示す文字ですので、本位牌に作り替える際には丸ごと省くか、「位」の文字だけ入れる形が基本です。
既にご先祖様のお位牌がある場合には、そちらの書き方に合わせていただけば問題ありませんが、初めてお位牌を作成される際などには、まずお寺に書き方をご確認いただくと安心です。
3.没年月日
「没年月日」とは、故人様が亡くなった月日を指します。基本的には白木位牌に書かれている通りに書き写しますが、 月日の前後に「寂」や「没」といった漢字が書かれている場合には、本位牌を作る際は省く形が一般的です。
※東海地方などでは、「寂」の文字本位牌にも入れる場合などもあり、地域によって異なる場合があります。
「俗名(ぞくみょう)」とは、故人様の生前のお名前を指します。本来は「戒名」との対角にある言葉で、仏門に入る前に名乗っていた名前のことを意味していました。お位牌に記す際は、「俗名」の文字を頭に入れ、その下にお名前を記す形(例:「俗名 長谷川 一般的な取引ルール 太郎」)が基本です。
「没年齢」とは、故人様が亡くなった時の年齢を指します。お寺によって、満年齢で書く場合と数え年で書く場合とがあり、年齢の書き方についても、以下のようにいくつかの種類と組み合わせが存在します。
どの文字をどう組み合わせて書くかは地域やお寺の考えによって異なるため、基本的には白木位牌に書いてあるままを書き写す形で問題ありません。ただし、ご先祖様の位牌と書き方が異なる場合などには、念のためお寺に確認すると安心です。
【図説あり】位牌の書き方・レイアウト一覧
位牌は、基本的なレイアウトは決まっており、文字色も金色が主流ですが、地域によって表裏のどこに何を書くかが多少異なります。
また、お位牌が一名様分か連名か、ご先祖様の供養として1つ作るのかなど、供養の対象人数によってもレイアウトが異なります。
お一人様分の位牌の場合
■関東
■東海・西日本
【宗派別】戒名の書き方
■浄土宗
【梵字:キリーク(阿弥陀仏)】
戒名の中には、「誉号(よごう)」と呼ばれる独自の称号が使用されます。
男女ともに「誉」の漢字が入りますが、お寺によっては特殊文字となる場合もございます。
■時宗
【梵字:キリーク(阿弥陀仏)】
戒名の中には、女性は「弌号(いちごう)」、男性は「阿号(あごう)」と呼ばれる独自の称号が使用されます。
■天台宗
【梵字:キリーク(阿弥陀仏)】
天台宗をはじめ、真言宗・禅宗(臨済宗・曹洞宗)では、「道号(どうごう)」と呼ばれる称号が使用されます。 一般的な取引ルール
これは、中国において人を尊んで呼ぶ際に用いた「字(あざな)」を指します。
■真言宗
【梵字:大人の時 ア号(大日如来)・子供の時 カ号(地蔵菩薩)】
■禅宗(臨済宗・曹洞宗)
【冠字:空(世の中の全ての物事は因縁によって起こる仮のもので、実態がないことを意味する仏教用語)】
※禅宗の場合は、冠字を入れない割合が多いです。
白木位牌に「新帰元」と記されていることがありますが、これは「新たに亡くなった」という意味の置字にあたりますので、本位牌には不要です。
■日蓮宗
【冠字:妙法(日蓮宗の題目である「南無妙法蓮華経」のうちの2文字を指す)】
日蓮宗の場合は戒名ではなく「法号(ほうごう)」と呼ばれ、「日」の一文字が付く「日号(にちごう)」の称号が使用されます。
男性は「日」、女性は「妙」の文字が入ります。
■真宗大谷派(東)・浄土真宗本願寺派(西)
【冠字:法名(浄土真宗における仏様の世界でのお名前のこと)】
※入れない場合もあります。
戒名の中には、「釋号(しゃくごう)」と呼ばれる独自の称号が使用されます。基本は「釋」の漢字を用いますが、お寺によっては「釈」など異なる漢字を使用する場合もございます。
女性に対して使用する「尼」の文字は、小さくしたり右寄せにしたりする場合があります。
俗名位牌(無宗教で戒名がない場合)
特定の宗派を持たず、戒名をいただかずに作るお位牌のことを、「俗名位牌(ぞくみょういはい)」と呼びます。
俗名位牌の場合は、表側に俗名、裏面に没年月日・没年齢を記入します。
俗名位牌の場合には、俗名の下に「之霊位」という置字を入れる形が一般的です。
こだわり位牌
無宗教の場合には、俗名位牌のほかにも、故人様が残した言葉などの自由な文字を入れてご供養するケースも見られます。
その場合には、表側に言葉、裏側に没年月日・俗名・没年齢を記入するレイアウトが一般的です。
生前位牌(生前戒名をいただいた場合)
生前に戒名をいただいて作るお位牌のことを、「生前位牌」や「逆修牌(ぎゃくしゅうはい)」と呼びます。 一般的な取引ルール
基本的なレイアウトは変わりませんが、文字色に違いがあります。
一般的に、戒名の部分(位号の前にある、自分の名前を含んで作られた名前)と俗名の部分を朱色(赤色)、その他は通常通り金色で入れる形が基本です。また、没年月日・没年齢はまだ分からないため、空欄のままにしておきます。
■水子や赤ちゃん、子供用に作る場合は違いがある?
未成年の子供が亡くなられた場合にも、お位牌を作ってご供養する形が一般的です。お子様のお位牌を作る場合は、年齢によって使用される文字(位号)は成人の場合と異なりますが、基本的なレイアウトは変わりませんので、白木位牌に沿ってお作りいただく形で問題ございません。
また、生まれてくる前にお亡くなりになった赤ちゃんのことは「水子(みずこ・すいじ)」と呼び、水子のために作るお位牌を「水子位牌(みずこいはい)」と呼びます。水子の場合は必ずしも戒名はいただかなくともよいとされていますが、お寺様のお考えによっては戒名をいただく場合もございますので、その場合は白木位牌に沿って作成します。
夫婦連名の場合(夫婦位牌)
夫婦連名で作るお位牌のことを、「夫婦位牌(めおといはい)」と呼びます。
レイアウトに絶対的な決まりはありませんが、基本的には表裏どちらも【右側に男性・左側に女性】の並びで入れる形が一般的です。
先祖供養として1つ作る場合(先祖位牌)
ご先祖様のお位牌をまとめて一つでご供養する場合に作る位牌を、「先祖位牌」と呼びます。先祖位牌の場合は、お位牌の表に「〇〇家先祖代々之霊位」のみを書き、裏面には何も書かない形が一般的です。
既に先祖位牌がある場合にも、まず最初にお一人様用のお位牌を作ってお祀りし、「弔い上げ」と呼ばれる三十三回忌もしくは五十回忌を目安に先祖位牌へ移し替える形が一般的です。
戒名入れに関する基本(色・加工・費用相場)
実際に位牌作成を依頼する際は、文字の色と加工方法をご自身で選ぶ必要があります。
ここからは、文字入れ(加工)にかかる費用相場も含め、位牌の文字入れについて詳しく解説いたします。
何を基準に選ぶ?文字入れの色・加工方法について
位牌の文字入れ(戒名入れ)を依頼する際は、文字色と加工方法を自分で選択する必要があります。
既にご先祖様のお位牌がある場合には、基本的にそちらに合わせて選択いただければ問題ありませんが、初めて作成する場合にはどう選んだらいいか分からず困ってしまうこともあるかもしれません。
文字色(金色・朱色)
お位牌の文字色は、一般的に表裏ともに金色を用いる形が主流ですので、特段の指定がない場合は金色をお選びいただけば問題ございません。
生前にご戒名をいただいた場合には、戒名の部分と俗名の部分だけを朱色(赤色)で入れる形が一般的です。
これにはいくつかの説があり、まだ存命で血が通っている状態であるからという説や、朱色が不老長寿の象徴的な色であるからという説があります。
加工方法(彫り・書き)
■彫り加工
■書き加工
お位牌の加工方法は、一般的に彫り・書きの2パターンが主流です。基本的には、彫りも書きも機械加工が一般的ですが、依頼先によっては手加工(手彫り・手書き)を選べる場合もございます。
絶対的な決まりはございませんので、ご先祖様のお位牌が既にある場合にはそちらの加工方法に合わせ、ない場合には雰囲気のお好みでお決めいただく形で問題ありません。
一般的なお位牌の文字入れ費用
依頼先にもよりますが、位牌の文字加工代は【位牌本体の価格+1名様分につき〇〇円】という形で価格が設定されている場合が一般的です。
例として、夫婦位牌で2名様の文字を入れる場合には、1名様分の価格の2倍になります。
また、「1名様分」の範囲は、基本的には、位牌に書くべき5つの基本要素(梵字・戒名・俗名・没年月日・没年齢)を全て含んだ価格になります。
ただし、地域性などによって上記の基本要素以外に文字を記入する場合には、追加料金が発生する場合がありますのでご注意ください。
■「はせがわ」におけるお位牌の文字入れ費用
当社では、書き、彫りなどの加工方法に関わらず、 1名様につき(ご戒名・没年月日・ご俗名・没年齢)5,500円(税込) で承っております。(特殊な場合については、金額が変動する可能性がございます。)
お位牌のご注文は、お近くのはせがわ店舗のほか、オンラインショップでも承っておりますのでお気軽にお申し付けください。
文字入れはどこに依頼すべき?依頼先一覧
- 仏壇仏具店(仏事の専門店)の実店舗
- 専門店のオンラインショップ
- 葬儀社
※葬儀社によっては、葬儀プランの中にお位牌の作成も含まれていたりする場合もありますので、依頼先を検討する際にはまず葬儀社に確認を取ると安心です。 - 寺院(菩提寺)
お位牌は、基本的に一度作ったら弔い上げまで作り替えを行わない形が基本ですので、基本的には専門知識のあるスタッフが在籍する仏壇仏具の専門店で、位牌の選び方や作り方などのアドバイスを受けた上でご依頼いただくと安心です。
戒名入れ依頼の際に注意すべき4つのポイント
最後に、お位牌の文字入れを依頼する際に気を付けるべきポイントを4つご紹介いたします。
お位牌は基本的に一生ものになりますので、基本ルールをしっかり押さえて後悔しないお位牌作りをいたしましょう。
ポイント1.位牌の文字入れを依頼する際は、白木位牌・または写真を持参する
お位牌の文字は、宗派やお寺によって使用する文字(梵字、享年・行年、歳・才など)が細かく異なりますので、手書きのメモだと間違いが発生してしまう可能性があります。
そのため、店舗に文字入れを依頼する際は、基本的に白木位牌を直接持参すると安心です。白木位牌を持ち歩く際は、大きな風呂敷などに包んで傷つかないように気を付けましょう。
ポイント2.ご先祖様の位牌がある際は、一緒に持参する
既にご自宅にお仏壇があり、ご先祖様のお位牌が祀られている場合は、そちらのレイアウトや加工方法に合わせて新規作成する形が基本です。
よって、白木位牌と一緒にご先祖様のお位牌(または表裏を撮影した写真)も一緒にお持ちいただくとスムーズに依頼することができます。
また、ご先祖様のお位牌の大きさを基準として新仏様のお位牌を用意する形が基本(同じくらい、または少し小さめ)ですので、大きさの参考にするためにもできればご持参いただくと安心です。
ポイント3.日程に余裕を持って作成を依頼する
お位牌の作成には、依頼先によっても異なりますが、多くの場合は依頼日から2週間ほどの日数がかかる形が基本です(お盆時期や年末年始などの際は更に日数を要する場合もあります)。
直前の依頼となると、場合によっては四十九日法要に間に合わず、後日改めてお経上げを依頼する形になってしまう可能性もあります。法要までに必ず間に合うよう、お日にちに余裕を持って依頼することが大切です。
ポイント4.お墓をお持ちの場合は、墓石の追加彫刻も忘れずに行う
墓石の形状にもよりますが、お墓には故人様の没年月日や戒名を刻む場所があります(墓石の側面や、「墓誌」と呼ばれる石の板が基本)。
既にお墓をお持ち場合には、お位牌の作成依頼と同時並行して、墓石への追加彫刻依頼も行う必要がありますので、お墓を建てた石材店に連絡を入れるようにしましょう。
詐欺的な定期購入商法とは
若い世代を中心に「サブスクリプション(サブスク)」というビジネスモデルが注目を集めている。
これは定額料金を支払うことで、一定期間さまざまなサービスを利用することができるというもの。
動画配信や音楽配信をはじめ、美容室やエステサロンに好きなだけ通えたり、毎月異なる洋服やコスメが届いたりといった女性向けのサービスも続々と登場しており、その国内市場規模は24年度で約1.2兆円になるとも言われている。(参考:矢野経済研究所「サブスクリプションサービス市場に関する調査を実施(2022年)」)
似たようなサービスに「定期購入」というものがある。
「継続して購入する」という点はどちらも同じだが、定期購入は化粧品やサプリメントといった「商品(モノ)の買い取り」である一方、サブスクリプションは「特定の商品やサービスを使用する権利」である点が異なる。
1つ目は、「初回無料」や「お試し」という言葉に惹かれて申し込んだら、実際には定期購入が条件となっていたり、有料での契約に自動的に移行することになっていたなどという契約期間や料金に関するトラブル。
2つ目は、「いつでも解約可能」とうたっているのに、実際には解約が認められていなかったり、解約に厳しい条件がついていたりという解約に関するトラブル。
現在、上記のような「詐欺的な定期購入商法」が社会問題となっており、今回の改正はそれに対応した内容となっている。
ECサイトが気をつけるべき「4つの新ルール」
(1) 最終確認画面での表示の義務付け
(2) 消費者を誤認させる表示の禁止
(3) 契約の撤回・解除を妨げる不実の告知の禁止
(4) 「取消権」の新設
(1) 最終確認画面での表示の義務付け
■1、分量
商品やサービスに応じて、数量、回数、期間などを表示。
■2、販売価格・対価
個々の商品の販売価格に加えて、支払い総額も表示。
販売価格には送料を含むことも忘れずに。
・定期購入契約 一般的な取引ルール …各回の商品の代金+代金の総額を表示。
初回と2回目以降で料金が異なる場合は、「初回○○円、2回目以降○○円」など、その違いを明確に表示する。
・サブスクリプション …無償契約から有償契約へと自動で移行するような場合には、移行時期と支払うことになる金額を表示
■3、支払いの時期・方法
銀行振り込みやクレジットカード決済、代金引換などのほか、金融機関・コンビニ等での手続きといった「支払い方法」を明示。
また、前払いなのか後払いなのか、いつまでに支払いを済ませる必要があるのかといった具体的な支払い時期も明示する必要がある。
■4、引き渡し・提供時期
引き渡し時期は商品の「配送」に左右されるため、商品の発送日やその見込み、または配送日時を指定している場合にはその日時を示す必要がある。
■5、申し込みの期間がある場合、その旨と内容
季節商品や期間限定品など、商品の申し込み期間が設定されている場合(一定期間を経過すると商品を購入できなくなる場合)には、申し込みの期間がある旨とその具体的な期間を明示。
この際、「今だけ」のような曖昧な表現は×。
なお、個数限定販売のように期間を明確に区切っていない場合や、ポイント還元・割引・送料無料などのサービスを期間限定で提供するような場合は対象外となる。
一方、「タイムセール」と表記しているのに期間が過ぎても同じ価格で販売していれば「不当表示」となるおそれがあるので注意。
■6、申し込みの撤回、解除に関する事項
撤回や解除のための条件、方法、効果などを表示。
また、電話で解約を受け付ける場合は、必ずつながる電話番号を掲載しておかなければならない。
(2) 消費者を誤認させる表示の禁止
(3) 契約の撤回・解除を妨げる不実の告知の禁止
「不実の告知」とは、事実とは異なる説明をすること。
消費者が申し込みの撤回や定期購入の解約などを申し出た際、その撤回・解約を妨げるために、事実とは異なる説明をすること(不実の告知)が禁止される。
たとえば、申し込みの撤回や解約を申し出た消費者に対し、事実に反して「定期購入契約になっているので残りの分の代金を支払わなければ解約できない」などと告げたりするのは×。
なお、電話だけでなくメールによる不実の告知も規制の対象となっている。
(4) 「取消権」の新設
特定商取引法に違反した場合のペナルティ
特定商取引法に違反した場合は、ペナルティがある。
たとえば、ECサイトの最終確認画面に必要な項目を表示しなかったり、事実と異なる表示をしたりすると、法人の場合「1億円以下の罰金」が科せられることになる(改正特商法第12条6第1項)。
出典:消費者庁「令和3年特定商取引法・預託法等改正に係る令和4年6月1日施行に向けた事業者説明会」
改正法施行後の現状と今後の見通し
国民生活センターでは消費者に向け「誤認表示の証拠を残すため、注文前の最終確認画面をスクリーンショットで保存しておいてほしい」などの呼びかけも実施。
最終確認画面の表示事項が「証拠」として残るため、EC事業者及びECに携わる企業は上述の最終確認画面における表示ルールをしっかり守っていきたい。
特に以下の3点は要チェック。
・ 今回の改正で定められた6項目が適切に表示されているか
・ 有償契約の申し込みとなることがわかりやすく表示されているか
・ 表示事項の文字のサイズや配置、色などが消費者にわかりやすいか
2022年4月の改正個人情報保護法に続き、6月には改正特定商取引法の施行とEC事業者は対応に忙しい。
さらに消費者庁は「ネット広告のステマ規制」を目的に、景品表示法の適用拡大などを含めた検討に入ったという。
今後はECサイトだけでなく、SNSでの発信方法にも注意を払っていく必要がありそうだ。
EC市場規模の拡大とそれに伴うネット広告の増加、マーケティング手法の多様化等に伴い、今後もさまざまな規制が追加される可能性が高いと言えるだろう。
年々活性化している市場だからこそ、事業者には自社の商品やサービスを正しく提供していくことが求められる。
【図説付き】位牌の書き方を宗派別に徹底解説!戒名入れの値段も紹介
お位牌とは、故人様の霊魂が宿る依代(よりしろ)であり、故人様を象徴するものとされるお仏具です。ご供養の際に手を合わせる対象である「礼拝仏具(らいはいぶつぐ)」の一つで、各宗派のお仏像(ご本尊)やお掛軸(脇仏)と並ぶ、非常に重要なものです。
お位牌は、仏様の世界(あの世)における新しい名前である「戒名」を記してお祀りする形が基本です。遺族は、故人様がお浄土の世界に行けることを祈り、お位牌に対して日々のお参り(ご供養)を行います。
位牌の種類
お位牌は、用途別に「白木位牌(しらきいはい)」・「本位牌(ほんいはい)」・「繰出位牌(くりだしいはい)」の3種類に大きく分けることができます。
■白木位牌(内位牌・野位牌)
ご臨終後すぐに用意し、枕飾り(まくらかざり)および葬儀で用いられる白木製の板位牌のことで、故人様の魂が宿る仮の依代です。葬儀後は、四十九日の期間中にご自宅の後飾り祭壇でお祀りする形が基本です。
表裏に故人様の戒名や俗名などの基本情報が記されています。
仮の位牌のため、四十九日法要までに「本位牌」へ作り替えて、白木位牌自体はお寺にご供養(お引き取り)いただく必要があります。
■本位牌(板位牌)
四十九日法要以降にご自宅のお仏壇でお祀りするお位牌のことで、正式な魂の依り代です。
一般的に、「位牌」と言うとこの本位牌を指し、漆や金箔粉を使用した黒塗りの漆位牌、木目調の唐木位牌の2種類が基本です。 近年は、リビングにもなじむモダンなデザインの位牌も増えています。
故人様1名に対して1柱(ちゅう)を作成する形が基本ですが、中には夫婦連名で作られる場合もあります。
■繰出位牌
古くなったお位牌や、たくさんあるご先祖様のお位牌をまとめてお祀りするためのお位牌です。
上のふたを外すと中に複数枚の札板が入っており、故人様1名に対して1枚を作成する形が基本です。
「本位牌」に作り替えが必要な理由
仏教において、亡くなってすぐの故人様の魂は白木位牌を仮の依代(よりしろ)とし、死後の行き先が決まる四十九日を境に本位牌へと魂が移るとされています。
上記の理由により、最終的に正式な依代となる「本位牌」へと作り替える必要があります。
作り替えの流れは、仏事店などに依頼して本位牌を作成した後、四十九日法要に白木位牌と本位牌を持参して「魂入れ」と呼ばれるお経上げをしていただく形が基本です。
※本位牌を作っただけでは作り替えたことにはなりませんので、ご注意ください。
■お位牌の魂入れにかかるお布施相場は?
お寺に「魂入れ」の儀式を依頼する際は、「お布施」と呼ばれるお礼代を包んでお渡しする必要があります。
お位牌の魂入れは基本的に四十九日法要と一緒に行われるため、それぞれの費用は分けず、 3~5万円程度 を目安に1つのお布施を渡す場合が一般的です。
もし、四十九日法要とは関係なく魂入れを単独で依頼する場合には、 1万円~3万円程度 が相場とされています。
【注意】浄土真宗は、基本的にお位牌は使用しない
他の宗派では、人の魂は死後お位牌に宿り、仏様の弟子として新しく「法名」と呼ばれる名前を授かることで、仏様のもとで修行を積みながら極楽浄土を目指すとされています。
一方の浄土真宗では、亡くなられた方の魂は、阿弥陀様の功徳(くどく)によりすぐに成仏して仏様になる(お浄土に導かれる)という教えがあります。よって、お位牌に魂を宿して日々のご供養をする必要性がないため、基本的に浄土真宗ではお位牌は不要と考えられています。
その代わり、浄土真宗では「過去帳」と呼ばれる帳面に故人様の法名やご命日などを記し、家系図のような意味合いのものとしてお仏壇にお祀りする形が基本です。そのほか、「法名軸(ほうみょうじく)」と呼ばれる掛軸に法名を記してお仏壇にお祀りする場合もございます。
■本位牌の選び方に基準はある?
お位牌には様々なデザインがありますが、基本的には選び方に決まりはありませんので、故人様の生前のイメージに合わせてお選びいただく形をおすすめします。その他にも、既にご先祖様の位牌がある場合にはデザインを合わせて統一感を持たせたり、お仏壇と雰囲気に合わせたりなどの形で選ばれても問題ございません。
【図説あり】位牌の書き方とは?レイアウト一覧
位牌の作り替えについて理解したところで、次は、実際に位牌の作成を依頼するに当たり、位牌の基本構成やレイアウトなど、位牌の書き方を図説付きで詳しく解説いたします。 一般的な取引ルール
一名様分の基本的な書き方だけでなく、無宗教(戒名なし)で作る場合や、夫婦連名で作る場合などついても触れています。
位牌を構成する5つの基本要素・基本ルール
位牌に入れる文字にはルールがあり、基本的には【梵字・戒名・没年月日・俗名・没年齢】の5つが位牌を構成する基本要素となります。
白木位牌に書かれている内容をそのまま書き写す形が基本ですが、本位牌には入れない文字など細かいルールもあります。地域やお寺によっても異なるため、悩んだ際は戒名を授けていただいたお寺に確認されると安心です。
1.梵字(冠文字)
お位牌における「梵字(ぼんじ)」とは、各宗派のご本尊(信仰の対象)や菩薩を表す文字を指します。
以下は一般的な梵字の例ですが、地域の慣習やお寺の考えによっては入れない場合があったり、書体にも決まりがあったりする場合(日蓮宗の「妙法」はヒゲ文字と呼ばれる書体で書くなど)もあります。
2.戒名(法名)
「戒名(かいみょう)」とは、仏様の世界(あの世)における故人様の新しいお名前のことを指します。※浄土真宗では「法名(ほうみょう)」と呼ばれます。
仏教の教えを守りながら極楽浄土を目指して修行するための仏弟子の名前としてつけられます。
位牌に書かれているお名前全体を戒名と呼ばれる傾向にありますが、本来の戒名は2文字のみで、「院号」や「位号」などの様々な要素が組み合わさって最終的に1つの名前(6~11文字程度)になっています。
本来は、仏教の教えを学び、戒律を守ることを約束した証として生前に与えられる名前を意味していましたが、現在では亡くなられた後に菩提寺から授けられる形が一般的です。
■位牌には入れない場合もある「置き字」とは?
お位牌の文字の中には、白木位牌には記載があっても本位牌には入れない「置き字」と呼ばれる文字が存在します。
位牌の置字は、戒名の末尾についている「之霊位」の文字を指します。これは、四十九日までの期間中、白木位牌がご先祖様の魂そのもの(依代)であることを示す文字ですので、本位牌に作り替える際には丸ごと省くか、「位」の文字だけ入れる形が基本です。
既にご先祖様のお位牌がある場合には、そちらの書き方に合わせていただけば問題ありませんが、初めてお位牌を作成される際などには、まずお寺に書き方をご確認いただくと安心です。
3.没年月日
「没年月日」とは、故人様が亡くなった月日を指します。基本的には白木位牌に書かれている通りに書き写しますが、 月日の前後に「寂」や「没」といった漢字が書かれている場合には、本位牌を作る際は省く形が一般的です。
※東海地方などでは、「寂」の文字本位牌にも入れる場合などもあり、地域によって異なる場合があります。
「俗名(ぞくみょう)」とは、故人様の生前のお名前を指します。本来は「戒名」との対角にある言葉で、仏門に入る前に名乗っていた名前のことを意味していました。お位牌に記す際は、「俗名」の文字を頭に入れ、その下にお名前を記す形(例:「俗名 長谷川 太郎」)が基本です。
「没年齢」とは、故人様が亡くなった時の年齢を指します。お寺によって、満年齢で書く場合と数え年で書く場合とがあり、年齢の書き方についても、以下のようにいくつかの種類と組み合わせが存在します。
どの文字をどう組み合わせて書くかは地域やお寺の考えによって異なるため、基本的には白木位牌に書いてあるままを書き写す形で問題ありません。ただし、ご先祖様の位牌と書き方が異なる場合などには、念のためお寺に確認すると安心です。
【図説あり】位牌の書き方・レイアウト一覧
位牌は、基本的なレイアウトは決まっており、文字色も金色が主流ですが、地域によって表裏のどこに何を書くかが多少異なります。
また、お位牌が一名様分か連名か、ご先祖様の供養として1つ作るのかなど、供養の対象人数によってもレイアウトが異なります。
お一人様分の位牌の場合
■関東
■東海・西日本
【宗派別】戒名の書き方
■浄土宗
【梵字:キリーク(阿弥陀仏)】
戒名の中には、「誉号(よごう)」と呼ばれる独自の称号が使用されます。
男女ともに「誉」の漢字が入りますが、お寺によっては特殊文字となる場合もございます。
■時宗
【梵字:キリーク(阿弥陀仏)】
戒名の中には、女性は「弌号(いちごう)」、男性は「阿号(あごう)」と呼ばれる独自の称号が使用されます。
■天台宗
【梵字:キリーク(阿弥陀仏)】
天台宗をはじめ、真言宗・禅宗(臨済宗・曹洞宗)では、「道号(どうごう)」と呼ばれる称号が使用されます。
これは、中国において人を尊んで呼ぶ際に用いた「字(あざな)」を指します。
■真言宗
【梵字:大人の時 ア号(大日如来)・子供の時 カ号(地蔵菩薩)】
■禅宗(臨済宗・曹洞宗)
【冠字:空(世の中の全ての物事は因縁によって起こる仮のもので、実態がないことを意味する仏教用語)】
※禅宗の場合は、冠字を入れない割合が多いです。
白木位牌に「新帰元」と記されていることがありますが、これは「新たに亡くなった」という意味の置字にあたりますので、本位牌には不要です。
■日蓮宗
【冠字:妙法(日蓮宗の題目である「南無妙法蓮華経」のうちの2文字を指す)】
日蓮宗の場合は戒名ではなく「法号(ほうごう)」と呼ばれ、「日」の一文字が付く「日号(にちごう)」の称号が使用されます。
男性は「日」、女性は「妙」の文字が入ります。
■真宗大谷派(東)・浄土真宗本願寺派(西)
【冠字:法名(浄土真宗における仏様の世界でのお名前のこと)】
※入れない場合もあります。
戒名の中には、「釋号(しゃくごう)」と呼ばれる独自の称号が使用されます。基本は「釋」の漢字を用いますが、お寺によっては「釈」など異なる漢字を使用する場合もございます。
女性に対して使用する「尼」の文字は、小さくしたり右寄せにしたりする場合があります。
俗名位牌(無宗教で戒名がない場合)
特定の宗派を持たず、戒名をいただかずに作るお位牌のことを、「俗名位牌(ぞくみょういはい)」と呼びます。 一般的な取引ルール
俗名位牌の場合は、表側に俗名、裏面に没年月日・没年齢を記入します。
俗名位牌の場合には、俗名の下に「之霊位」という置字を入れる形が一般的です。
こだわり位牌
無宗教の場合には、俗名位牌のほかにも、故人様が残した言葉などの自由な文字を入れてご供養するケースも見られます。
その場合には、表側に言葉、裏側に没年月日・俗名・没年齢を記入するレイアウトが一般的です。
生前位牌(生前戒名をいただいた場合)
生前に戒名をいただいて作るお位牌のことを、「生前位牌」や「逆修牌(ぎゃくしゅうはい)」と呼びます。
基本的なレイアウトは変わりませんが、文字色に違いがあります。
一般的に、戒名の部分(位号の前にある、自分の名前を含んで作られた名前)と俗名の部分を朱色(赤色)、その他は通常通り金色で入れる形が基本です。また、没年月日・没年齢はまだ分からないため、空欄のままにしておきます。
■水子や赤ちゃん、子供用に作る場合は違いがある?
未成年の子供が亡くなられた場合にも、お位牌を作ってご供養する形が一般的です。お子様のお位牌を作る場合は、年齢によって使用される文字(位号)は成人の場合と異なりますが、基本的なレイアウトは変わりませんので、白木位牌に沿ってお作りいただく形で問題ございません。
また、生まれてくる前にお亡くなりになった赤ちゃんのことは「水子(みずこ・すいじ)」と呼び、水子のために作るお位牌を「水子位牌(みずこいはい)」と呼びます。水子の場合は必ずしも戒名はいただかなくともよいとされていますが、お寺様のお考えによっては戒名をいただく場合もございますので、その場合は白木位牌に沿って作成します。
夫婦連名の場合(夫婦位牌)
夫婦連名で作るお位牌のことを、「夫婦位牌(めおといはい)」と呼びます。
レイアウトに絶対的な決まりはありませんが、基本的には表裏どちらも【右側に男性・左側に女性】の並びで入れる形が一般的です。
先祖供養として1つ作る場合(先祖位牌)
ご先祖様のお位牌をまとめて一つでご供養する場合に作る位牌を、「先祖位牌」と呼びます。先祖位牌の場合は、お位牌の表に「〇〇家先祖代々之霊位」のみを書き、裏面には何も書かない形が一般的です。
既に先祖位牌がある場合にも、まず最初にお一人様用のお位牌を作ってお祀りし、「弔い上げ」と呼ばれる三十三回忌もしくは五十回忌を目安に先祖位牌へ移し替える形が一般的です。
戒名入れに関する基本(色・加工・費用相場)
実際に位牌作成を依頼する際は、文字の色と加工方法をご自身で選ぶ必要があります。
ここからは、文字入れ(加工)にかかる費用相場も含め、位牌の文字入れについて詳しく解説いたします。
何を基準に選ぶ?文字入れの色・加工方法について
位牌の文字入れ(戒名入れ)を依頼する際は、文字色と加工方法を自分で選択する必要があります。
既にご先祖様のお位牌がある場合には、基本的にそちらに合わせて選択いただければ問題ありませんが、初めて作成する場合にはどう選んだらいいか分からず困ってしまうこともあるかもしれません。
文字色(金色・朱色)
お位牌の文字色は、一般的に表裏ともに金色を用いる形が主流ですので、特段の指定がない場合は金色をお選びいただけば問題ございません。
生前にご戒名をいただいた場合には、戒名の部分と俗名の部分だけを朱色(赤色)で入れる形が一般的です。
これにはいくつかの説があり、まだ存命で血が通っている状態であるからという説や、朱色が不老長寿の象徴的な色であるからという説があります。
加工方法(彫り・書き)
■彫り加工
■書き加工
お位牌の加工方法は、一般的に彫り・書きの2パターンが主流です。基本的には、彫りも書きも機械加工が一般的ですが、依頼先によっては手加工(手彫り・手書き)を選べる場合もございます。
絶対的な決まりはございませんので、ご先祖様のお位牌が既にある場合にはそちらの加工方法に合わせ、ない場合には雰囲気のお好みでお決めいただく形で問題ありません。
一般的なお位牌の文字入れ費用
依頼先にもよりますが、位牌の文字加工代は【位牌本体の価格+1名様分につき〇〇円】という形で価格が設定されている場合が一般的です。
例として、夫婦位牌で2名様の文字を入れる場合には、1名様分の価格の2倍になります。
また、「1名様分」の範囲は、基本的には、位牌に書くべき5つの基本要素(梵字・戒名・俗名・没年月日・没年齢)を全て含んだ価格になります。
ただし、地域性などによって上記の基本要素以外に文字を記入する場合には、追加料金が発生する場合がありますのでご注意ください。
■「はせがわ」におけるお位牌の文字入れ費用
当社では、書き、彫りなどの加工方法に関わらず、 1名様につき(ご戒名・没年月日・ご俗名・没年齢)5,500円(税込) で承っております。(特殊な場合については、金額が変動する可能性がございます。)
お位牌のご注文は、お近くのはせがわ店舗のほか、オンラインショップでも承っておりますのでお気軽にお申し付けください。
文字入れはどこに依頼すべき?依頼先一覧
- 仏壇仏具店(仏事の専門店)の実店舗
- 専門店のオンラインショップ
- 葬儀社
※葬儀社によっては、葬儀プランの中にお位牌の作成も含まれていたりする場合もありますので、依頼先を検討する際にはまず葬儀社に確認を取ると安心です。 - 寺院(菩提寺)
お位牌は、基本的に一度作ったら弔い上げまで作り替えを行わない形が基本ですので、基本的には専門知識のあるスタッフが在籍する仏壇仏具の専門店で、位牌の選び方や作り方などのアドバイスを受けた上でご依頼いただくと安心です。
戒名入れ依頼の際に注意すべき4つのポイント
最後に、お位牌の文字入れを依頼する際に気を付けるべきポイントを4つご紹介いたします。
お位牌は基本的に一生ものになりますので、基本ルールをしっかり押さえて後悔しないお位牌作りをいたしましょう。
ポイント1.位牌の文字入れを依頼する際は、白木位牌・または写真を持参する
お位牌の文字は、宗派やお寺によって使用する文字(梵字、享年・行年、歳・才など)が細かく異なりますので、手書きのメモだと間違いが発生してしまう可能性があります。
そのため、店舗に文字入れを依頼する際は、基本的に白木位牌を直接持参すると安心です。白木位牌を持ち歩く際は、大きな風呂敷などに包んで傷つかないように気を付けましょう。
ポイント2.ご先祖様の位牌がある際は、一緒に持参する
既にご自宅にお仏壇があり、ご先祖様のお位牌が祀られている場合は、そちらのレイアウトや加工方法に合わせて新規作成する形が基本です。
よって、白木位牌と一緒にご先祖様のお位牌(または表裏を撮影した写真)も一緒にお持ちいただくとスムーズに依頼することができます。
また、ご先祖様のお位牌の大きさを基準として新仏様のお位牌を用意する形が基本(同じくらい、または少し小さめ)ですので、大きさの参考にするためにもできればご持参いただくと安心です。
ポイント3.日程に余裕を持って作成を依頼する
お位牌の作成には、依頼先によっても異なりますが、多くの場合は依頼日から2週間ほどの日数がかかる形が基本です(お盆時期や年末年始などの際は更に日数を要する場合もあります)。
直前の依頼となると、場合によっては四十九日法要に間に合わず、後日改めてお経上げを依頼する形になってしまう可能性もあります。法要までに必ず間に合うよう、お日にちに余裕を持って依頼することが大切です。
ポイント4.お墓をお持ちの場合は、墓石の追加彫刻も忘れずに行う
墓石の形状にもよりますが、お墓には故人様の没年月日や戒名を刻む場所があります(墓石の側面や、「墓誌」と呼ばれる石の板が基本)。
既にお墓をお持ち場合には、お位牌の作成依頼と同時並行して、墓石への追加彫刻依頼も行う必要がありますので、お墓を建てた石材店に連絡を入れるようにしましょう。
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